Ⅱ-a 頭部のイメージayame アヤメ メガネ SIPPOU シッポウ 黒 金

Ⅱ-a-1-ⅰ 「古」
Ⅱ-a-1-ⅱ-ア 【固】 *kag➔ko(呉音ク、漢音コ)
[字源]周囲からがっしりと囲まれて動きが取れない情景 [コアイメージ]干からびて固い [意味]がちがちにかたい
*図は篆文。

[解説]
「かたい」という訓をもつ漢字に固・堅・硬があるが、漢語としてはそれぞれイメージが違う。
古典における固の用例を見る。

①原文:民惟邦本、本固邦寧。
 訓読:民は惟れ邦の本、本固ければ邦寧し。②原文:受命既固
 訓読:命を受くること既に固し
 翻訳:天命をしっかりと受けた・・・『詩経』大雅・皇矣
③原文:毋固。
 訓読:固なること毋かれ。
 翻訳:物に固執してはならない。・・・『論語』子罕
④原文:君子固窮。
 訓読:君子固もとより窮す。
 翻訳:君子はももとより窮することがある。・・・『論語』衛霊公

①は柔軟性がなくがっしりとかたい意味、②は物の状態や在り方が動かす余地がないほどかたい意味、③はこりかたまって融通がきかない意味、④はもとの形を変えず、前と同じ状態を変えず(もとより)という意味で使われている。

〈同源語のグループ〉
a-1-ⅱ-ア 「固」 本項。
a-1-ⅱ-イ 【個】 別項で詳述。
a-1-ⅱ-ウ 【箇】 個と一緒に説明する。a-1-ⅱ-オ 「痼」 「固(音・イメージ記号)+疒(限定符号)」。固は「がっしりと固い」のイメージ。凝り固まって直らない病気。痼疾。
(他の同源語については176「古」の項参照)